組合員活動報告

私たちは3.11前夜を生きているパート2 「福島原発事故から10年」

□開催日:2021年2月8日(月)
□主催:なでしこ原っぱチーㇺ
□会場:神戸市立婦人会館&オンライン(zoom)

福島県浪江町から三木市に避難移住した菅野みずえさんに、この10年を振り返って貰った。
原発事故直後、国からはなんの報告も無かった。阪神淡路大震災で使われた仮設住宅が東日本で使われたが、冬が厳しい福島での暮らしにはそぐわなかった。津波ではなく、放射能で暮らしを喪った。放射能が降り注いだのは福島だけではない。福島から逃げたのではなく、放射能から逃げた。と、菅野さんは淡々と話します。
「フクシマを忘れない」という言葉を聞くと下を向いてしまう。「忘れない」は過去の出来事。原発事故はまだ続いているのに! 原発事故を「福島」のものと矮小化することはやめてほしい! 「福島」ではなく、「東電原発事故」と、きっちり責任のありかを書いてほしい!と訴えます。
もう一度原発事故が起きたら、自分は「加害者」になってしまう。という思いで、「避難者」として原発を止めるために奔走する菅野さんです。私たちも出来ることをしましょう。まずは、安心・安全な食品を選ぶように、電気も選びませんか? 関電の電気を買うのは止めて、原発の電気は使わないという意思表示をしましょう! 不買運動です。
国内の原発で再び事故が起きないという保証はありません。私たちは今も、2011年3月11日の前夜を生きているのです。 明日は私たちも原発事故避難者になるかもしれない。 福井の40年超えの老朽原発を動かそうとする関電や国を看過することはできません。 国には国民の暮らしを守ろうとする姿勢はありません。暮らし=政治です。これからは政治のことも少しずつ考え、語り合いませんか? 私たちは忖度しない、わきまえない女(男)たちなのです!