組合員活動報告
食べよう!学ぼう!オーガニック給食!
2025.2.24
□開催日:2025.2.24(月祝)
□主催:ひめじ給食チーム
□会場:姫路市灘市民センター 展示室
(株)トレテスの中川啓社長、中川智子顧問を講師にお迎えして、トレテス設立の想いやオーガニック食品の取り組み、学校給食についてお話を伺いました。
こんにゃくは熱帯の作物で、インドネシアなどでは原種が自生していて、トレテス高原では群生しています。残念ながら現地では毒草扱いで食用にしていません。(株)トレテス設立者の中川智子さんの父親の戦友である、石井正治さんは終戦後インドネシアに在留し、「インドネシアと日本の架け橋になりたい」という想いで、こんにゃくの輸出をはじめたが軌道にのらず廃業寸前でした。その時に中川智子さんは石井さんに出会い、共感し、(株)トレテスを設立し、乾燥こんにゃくの日本への輸入と販売を引き受けることになりました。その後も、食の安全に関心があった中川さんらは、世界と食を通してつながり、困っている人々のために、たとえば、エストニアのオーガニックチョコレートの輸入販売をするなどの活動をしています。
一方、中川智子さんは、学校給食をライフワークとして、衆議院議員や宝塚市長も務められ学校給食の改革にも取り組まれた経歴をお持ちです。ご自身の健康面での辛い経験から、食の安全に関心を持ちはじめ、こだわった生産者を探し「ただ座って待っているだけでは来ない」と、支え合う援農にも参加しました。1985年に総務省通達「学校給食の合理化案」がありました。センター方式、調理員のパート化、民間委託が3本柱で学校給食の危機を感じました。「将来ある子どもたちのために、お金の無駄遣いなどの議論をするべきではない」と、「宝塚市学校給食を考える会」を3人で立ち上げ、署名活動を行い自校方式給食のまま維持されました。もっと親が声を上げるべき。
宝塚市長時代には、ご飯の炊飯を自校方式に変え、残滓が減った。行政の中で安全な給食を実現するのは難しいが、給食の中身まで気を使わなければいけない。「おいしい正しい食教育」を続けていかなければいけない。「何もしなければ変わらない」という言葉には共感し、社会の一員として、生活の一部(時間)を社会のために費やさなければ、社会は変わらない、コープ自然派の活動も同じ意味を持つと感じました。
試食のメニューは、ぷるんぷあんのきんぴら、ぷるんぷあんのナムル風サラダ、粒コンきらりの炊き込みご飯、こんにゃく粉のクッキー、オーガニックチョコレートの5品目でした。原種のこんにゃくは臭みがなく、無農薬栽培なので安心していろいろな料理に使えます
報告者:HT