組合員活動報告

あなたの吸い込む空気って大丈夫?―第1回・空気を測ってみよう―

2024.11.21

□開催日:2024.11.21(木)
□主催:ビジョン環境
□会場:あすてっぷ神戸セミナー室

戦後、高度成長期がもたらした深刻な公害が各地で発生しました。神戸市では国道43号線が開通、まもなくして大阪万博に向けて阪神高速道路が開通しました。その2つの産業道路は年々過密になり、大量の二酸化窒素をまき散らした結果、沿線住民の喘息患者が多発しました。そのため、国と阪神高速道路公団に対し、騒音、排ガスが一定以下になるまで道路共用差し止め、過去から将来までの損害賠償を求めて1976年「国道43号線訴訟」が起きます。1996年、道路公害裁判で全国初の勝利判決が出ました。この訴訟を支えるために地域での二酸化窒素濃度の測定が開始されました。測定の結果、基準値を超える二酸化窒素汚染が続いていることを示すとともに、住民が団結して戦うための役割を果たしました。地元では県立芦屋高校の窓が二重窓になり、エアコン完備へ。また、取り組みが全国に普及し、ハイブリット車が生まれたり、道路公害や大気汚染の解決になると思われました。しかし神戸市は、再び大量の二酸化窒素を大気中に振りまく「石炭火力発電」を推進し、石炭にアンモニアを混ぜて燃焼させることで発生する二酸化窒素を煙突から排出。これはお膝下の灘区に限らず、市を超えて広範囲の大気汚染を招いています。自動車から出る二酸化窒素だけでなく、石炭火力発電所から出る二酸化窒素の測定も引き続き行い、監視していく必要があります。そこでこのイベントをきっかけに、組合員が自ら二酸化窒素を測定します!結果は1/24㈮のイベントで報告。神戸市だけの問題ではなく電気を使って生活をする一員として、石炭火力発電がもたらす大気汚染、大気汚染が及ぼす健康被害に関心を持って、是非ご参加ください^^
報告者:塩見