組合員活動報告
気づいていますか?放射能に汚染されていく日常に?
2023.9.16
□開催日:2023.9.16(土)
□主催:脱原発!チーム原っぱ
□会場:つどうスペースめぐる
京都大学原子力科学研究所の今中哲二さんをお招きして「放射能」学習会を開きました。前半は「放射線、放射能の発見から原爆・原発までのキソ知識」(原子力研究の歴史から始まり原子核の基本的な理解について)ウランに中性子を当てて原子核が分裂する現象を利用し、その連鎖反応を瞬間的に行うのが「原爆」で制御棒を用いて連鎖反応を制御するのが「原発」であること。(原発は核分裂で莫大なエネルギーを得るが「死の灰」核汚染物を生み出し、コントロールに失敗すると暴走事故で手がつけられない危険なもの。チェルノブイリ・フクシマで現実化)
後半は、東電原発事故のお話。「きっかけは地震・津波だったが、福島原発事故は人災だ」と事故を振り返り、「40年廃炉」は幻のスローガン。これから50年、100年にわたって放射能汚染と向き合わざるを得ない。
事故後飯館村に入り、現在も放射能測定を続け、市民測定所のデーターから農産物のセシウム汚染、市民の平均的なセシウム取込量については、内部被ばくに極端に神経質になる必要はないだろうという見解です。(山菜・きのこ・ジビエ除く)
8月24日に始まった放射能汚染水の海洋放出は「地下水」流入を止めることに失敗して、漁業者との約束も反故にする「禁じ手」である為、陸上長期保管(巨大タンク・コンクリート固化)に変更する。地下水の流入を防ぐ方策もあり、これ以上の海洋環境の汚染は避ける方法は有るという結論でした。
負の遺産を次世代に引き渡すことになるので、放出後のモニタリングを放出前の数値と比較する形で「本気で」トリチウム以外も調査公開させる事も含めて、「汚染と被爆を避ける」一人一人の判断と行動が大事。市民運動も専門家も声を上げ続け、一緒に頑張りましょうと言われました。
報告者:矢野