組合員活動報告
もっとたまごが好きになる!知ってるようで知らないたまご講座
2023.7.7
□開催日:2023.7.7(金)
□主催:商品委員会
□会場:ウイズあかし 調理実習室
旭商事株式会社の山根さんを講師にお迎えし、卵の製造工程、平飼い卵とオーガニック卵についてのお話を伺いました。
現在日本の90%以上の採卵鶏はゲージ飼いですが、それに対して鶏が自由に動き回れる「平飼い」という飼育方法は、EU やアメリカではスタンダートになりつつあり、品質はもちろん、アニマルウェルフェアの観点からも優れています。
山根さんの平飼い卵は、安全にこだわったPHF 、NON GMO 飼料 で育てられています。これは、元々少ない平飼い卵全体から見ても更に少数派。そのような貴重な卵を、自然派で購入できることの有難みを実感しました。
日本全体の平飼い卵生産の底上げをすることが大切で、たとえ餌の品質や飼育方法がまだ不十分だとしても、まずは平飼い卵生産の裾野を広げるのがよい、とのお話がありました。山根さんは、ご自身の卵農場の発展のことだけでなく、全国に平飼いの農場が普及することを望んでおられます。
平飼いが増えることで、食の安全性・環境配慮・食材と飼育環境の持続可能性が自然と担保されるからだと思われます。
また、山根さんは、通常の平飼い卵以上に安全で環境に優しい最高級のオーガニック卵(有機JAS 認証取得)も生産されており、その両輪となる有機飼料とアニマルウェルフェアについてのお話もじっくりと伺い、理解が深まりました。来年の今頃にはモールドパック化がスタートしているとのことで、さらに期待が高まります。
イベントではお話の他に、プリンと卵かけご飯の試食、交流タイムや質疑応答も盛り上がりました。
最近、農水省もアニマルウェルフェアの考え方に対応した採卵鶏の飼育管理指針の普及に努めていて、良い傾向にあるそうです。生産者も消費者も平飼いやオーガニック卵を選んでいくことが、持続可能な未来に繋がることを学びました。
報告:内山