組合員活動報告
田んぼの生き物調査in豊岡
2023.7.2
□開催日:2023.7.2(日)
□主催:ビジョン食と農
□会場:豊岡市JAたじま 集合場所:豊岡営農センター(研修センター)玄関前
梅雨晴れの青空に5 羽のコウノトリが私たちを迎えてくれました。コウノトリ育む田んぼは2006 年から生き物調査を行ない、農薬や化学肥料に頼らないお米作りが生き物を育むことを生産者と共に確認しています。
田んぼに一歩足を踏み入れると、カエルは一斉に逃げ、オタマジャクシは足元で余裕の泳ぎをみせます。稲に気をつけながら、小さな網で生き物をそーっと追うとヤゴ、卵をたくさん背負ったコオイムシ、ゲンゴロウ、ガムシなどを発見!空にはツバメ、ヒバリ、イトトンボ、土の中にはイトミミズなど、35 種類もの生き物に出会えました。
捕まえたあとは自分で調べ、みんなと共有します。目が近いのはトノサマガエル、水中昆虫は飛ぶ!農家さんはガムシに夢中、ガムシは一冊の本ができるほど種類が豊富です。特徴を捉えながら1 時間近く生き物について調べました。コウノトリ育む農法は冬の間も田んぼに水をはっています。そうすることでトノサマガエルなどが越冬でき、コウノトリのえさとなります。農家さんは生き物のことを考え手間のかかる冬水田んぼを実施しています。コープ自然派では組合員からの環境支払いカンパで冬水田んぼやビオトープ、コウノトリの巣塔設置などの支援をしています。しかし、お米の消費は減っています。お茶碗1杯のお米は稲3 株。3 株の周りに育つ生き物が生き続けると、お米も生態系も豊かに、そして地域の環境保全につながります。お米をたべて体も地域も元気にしていきたいですね。
報告:塩見