組合員活動報告
エコな住まいZEH(ゼッチ)て何?まずは知ることから 始めましょう
2023.1.11
ネットゼロエネルギーハウス、略してZEH(ゼッチ)は、使うエネルギーと作るエネルギーを±0にする家づくりです。NPO 国産材住宅推進協会の中津 真さんを講師に迎え、ZEH の住まいの考え方である「エネルギーを作り出す」「使うエネルギーを減らす」「エネルギーが逃げないようにする」を実際の事例を紹介していただきながら、費用の事はもちろん、メリットデメリットを詳しく教えていただきました。
◆「エネルギーを作り出す」一般家庭で設置しやすい太陽光パネルは設置維持に大きなお金がかかるが補助金などが使える。自宅で使う電気を作り出すことができ、災害時の助けになる。
◆「使うエネルギーを減らす」エコ機能搭載の機器を設置し使用電気量を減らす。全館空調や床下エアコンなど自分の生活スタイルから合うものを選ぶ。
◆「エネルギーが逃げないようにする」日本は昔から窓を開けて外とつながる生活なので断熱意識が薄いが、ZEHでは断熱が大切。窓を閉めたときの気密性をあげ、断熱材などを使い断熱効果を高める。窓も樹脂サッシにすることで結露も防げる。
ZEHの家づくりで大切なことは、自然素材を使うことです。ただ気密性断熱性の高い家はビニールの中に住んでいるような息苦しさを感じ人工的な換気が必要ですが、無垢の木材や壁材の漆喰や珪藻土、和紙などは高い調湿性能があるだけでなく体感的にもぬくもりがあります。また、年月が経ても古びた感じはなく、風合いが出て住まいになじんでいきます。
専門用語も多く出てきましたが、中津さんは柔らかな口調で分かりやすく説明してくださり、参加者からのたくさんの質問にも丁寧に答えてくださりました。
国は 2030 年より新築はZEH基準の省エネ性能を確保すると目標を立てています。これからの家づくりを考える中でZEHの住まいは指針になるのではないでしょうか。
報告者:筒井 友香