組合員活動報告

「七夕イベント 星にねがいを 平和よ続け!」報告

2017.7.6

主催:ビジョン平和

講師:平塚淳次郎さん(アレン・ネルソンさんの通訳者)

DVD「9条を抱きしめて」の上映会を開催しました。元アメリカ海兵隊員のアレン・ネルソンさんが、除隊後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しみ、向き合いながら、1999年から2009年までの10年間で日本に滞在した1,542日。公演回数は803回。アレンさんの生い立ちから、戦地での様子、除隊後の暮らし、そして日本での公演がDVDにまとめられています。50分間のDVDを観た後は、アレンさんの通訳として、アレンさんと行動を共にされた平塚淳次郎さんに、アレンさんと歩まれた10年を語っていただきました。

日本はまもなく戦後72年を迎えます。72年間、どこの国とも戦争をしていません。72年前は違いました。日本もたくさんの国の人を殺し、殺されています。過ちを犯しているのです。その過ちを二度と繰り返さない思いが日本国憲法に込められています。アレンさんは憲法9条を知ったときの衝撃を語られています。憲法9条はどんな武器よりも強いと言われます。この憲法を変えようとする人がいる。戦争をできる国にしようとする人たちがいます。戦争ができる国にしようとする人は戦地へ行きません。戦争へ行くのは、私たちです。戦争で命を落とすのもきっと私たちの方が先です。戦争をできる国にしようとする人たちは、一番安全な場所にいると思います。
戦争と貧困と差別はつながっていることを気づかされました。弱い立場の人が苦しむのが戦争です。日本には米軍の基地があります。アレンさんも沖縄の基地で訓練を受けた後、ベトナム戦争へ従軍しています。72年間戦争をしていない国と言われる日本であっても、日本にある基地で訓練を受けた兵士が戦争をしています。殺し合いをしています。
戦争の真実を知り、想像もして、考え行動しましょう。平和は誰かが作ってくれるものではなく、一人一人が守っていかなければ、戦後が戦前になります。できることから始めましょうよ。新聞をじっくり読むことからもいいし、重いテーマの映画も観に行ったり、学習会や講演会へ参加したり、いつもより少し、平和を意識して過ごしていただきたいと思います。
アレン・ネルソンさんはベトナム戦争で浴びた枯れ葉剤の影響とみられるガンで、2009年、61歳で亡くなられています。