組合員活動報告
〈2022総代のつどい〉楽しく交流しよう♪憲法を学んでみよう♪
2022.2.4
□開催日:2022.2.4(金)
□主催:理事会
□会場:勤労会館
明日の自由を守る弁護士の会の八木さんを講師にお招きし、憲法のお話しをして頂きました。江戸時代に鎖国を経て、ペリー来航がきっかけで憲法ができました。「憲法」とは権力を1つに集中し、外国に1つの国として認められるための仕組みです。大日本帝国憲法制定で日本国、日本国民が誕生しましたが、富国強兵、国家総動員、一億総玉砕と権力を行使し、精神をも支配した悲しい経験を経て「個」が尊重される国へと、1946年5月3日に日本国憲法が成立しました。ここが憲法の本当の出発点です。
日本国憲法は国家権力を制限し、国民の権利と自由を守るためにあります。日本国憲法の三大原理①基本的人権の尊重②平和主義③国民主権は、「個」の尊重のための原理でいわば憲法の核です。男女の役割分担で「個」の尊重を考えてみます。子どもの頃、クラスで背の順やあいうえお順で並ぶときどうだったでしょうか。履修科目の違い、呼び方の違いはあったでしょうか。現在は全員「さん」づけ、性別関係なく並ぶ、そして履修科目も全員同じです。戦後ゆっくりと時間をかけ、個の尊重という思想が社会の中に浸透してきました。他にも身近な話題で憲法を読み解くと、分かりやすく、面白く、もっと聞きたかった!第2弾を!などの声が上がりました。
八木さんは最後に「個」の尊重から公的な意識を持つことが大切と言われました。憲法を自分事に考える事はなかなか難しいかもしれませんが、他の誰かのくらしや考え方に想像力を働かせると、困っている誰かのために何かできないかという気持ちが湧きます。それが公的な意識を持つことにつながり、社会を良くするために憲法はあると気づきます。私たちを守ってくれる憲法を私たちで守っていくために、政治に興味を持ち、選挙へ行く重要さも考えるきっかけになる時間でした。
□開催日:2022.2.8(火)
□主催:理事会
□会場:オンライン(ZOOM)
憲法は私たちを縛るものではなく、私たちを守るもの。明日の自由を守る弁護士の会(通称:あすわか)國富さとみさんをお招きし、オンラインで憲法ビンゴを使い、分かりやすく憲法を解説していただきました。ビンゴと同じ要領でビンゴカードに決められた数字の中からランダムに書き込み、数字を揃えていきます。なんとその数字が、憲法の条文の数字になのです!提示していく条文カードにはかみ砕いた言葉で説明があり、生活に則した熱意のある國富さんのお話しと数字が並ぶドキドキ感で、憲法を身近に楽しく学ぶ機会となりました。
「13条:みんなちがってみんないい」「97条:人権はずっと」など、条文や学校での授業の分かりづらさを取っ払った説明に、「憲法を見直したい。」「子どもとやってみたい。」「孫にも聞かせたい。」という声が上がりました。コロナ禍で勘
違いされやすいのが“公共の福祉”。国や社会のために人権が侵害されるものでなく、人権と人権がぶつかることを防ぐ概念で、言葉のひとり歩きに気をつけようといったお話しもありました。
私たちらしい生き方をするために、憲法は不可欠です。12条:不断の努力とあるように、私たちは今ある憲法を守るためにきちんと国や社会を見ておく必要があります。努力なく憲法が市民側でいてくれる保証はないのです。一票の価値をもって
選挙で自分の意見を社会に発信することも、大切な努力の一つです。憲法を正しく理解し、必要に応じて見直し、自分たちの手で守り次世代に伝えていきましょう。