組合員活動報告
新聞記者に聞く!兵庫の食とアグリ~新たな可能性とは~
□開催日:2021.7.6(火)
□主催:ビジョン食と農
□会場:勤労会館・オンライン(zoom)
コープ自然派兵庫も会員である「地エネと環境の地域デザイン」を立ち上げられた、神戸新聞社の記者 辻本一好さんに、エネルギーの視点から「食と農」、そして「環境問題」、「エネルギー問題」に直結しているお話を聞かせて頂きました。地球温暖化への対応策として、太陽光の利用を再度考える必要があり、その一つが、山を切り開くより有効な農地を利用したソーラーシェアリング(栽培と発電で光を分け合う方法)です。畑の上に太陽光パネルを設置することで、植物と働く人に優しく、農業を生業にすると大量に電気を使いますが、自分の使うものは賄うことができ、残ったエネルギーを売電することで副収入にもつなげられます。初期投資は必要ですが、不安定な農業だからこそ一石何鳥にもなる太陽光利用のデザインです。
また、エネルギーの資源循環のお話しではお米を作ればもみ殻が出る、料理をしてもゴミが出る、そういった食べることで生じる無尽蔵のエネルギー資源はすべて有機物であり、それを利用したバイオガス事業に注目。神戸市垂水区にある下水処理場ではバイオガスと太陽光のダブル発電事業を行い、一定の電気を売電しています。東灘区でも下水道のバイオガス事業を行っており、県内でも様々な企業が費用をかけてごみを処理するより、エネルギーと資源に変えていくバイオマス事業を行っていることがわかりました。世界の共通キーワード「サステナブル」な農、食、地域にするには太陽を利用して地域資源をデザインすること、ゴミ処理の間違いをただすこと、エネルギーの地産地消は意外と近い将来かもしれません。コープ自然派でできることを、一緒に考えていきましょう!
<アンケートより>
・自分たちが生きていく上で生じるゴミを資源と受け止めて活用したい、生産と消費を同時に行える方法(もの)を選んでいきたい
・エネルギーの歴史を知り、昔の日本の資源利用も知ることができ、可能性あるお話しがたくさん聞けて本当に良かったです。
・先ずは、参加者の中でも実践されていた「お家太陽発電」にトライし、携帯・PC程度の電力はまかなっていこうと思う。
・食や農業のサステイナブルな取り組みをエネルギーからの視点で考えたことがなかったので、とても勉強になりました。