組合員活動報告
「アニマルウエルフェア学習会~幸せな牛の牛乳~」報告
2019.11.29
主催:ビジョン食と農
2018年秋に開催した組合員と役職員参加による北海道アンバサダーツアーでは、帯広畜産大の瀬尾先生による「アニマルウエルフェア」学習会や、よつ葉乳業の放牧酪農牧場を見学しました。それは、私たちが知らないことばかりでとても好評で、もっとたくさんの組合員さんに聞いていただきたい!との思いで、一年超しで実現しました。今回は同大学院生の山根さんも一緒に北海道からお越しいただき、コープ自然派奈良・おおさか・兵庫の3か所で開催しました。
「アニマルウエルフェア」の基本から、世界の状況、常識と日本との違い、欧米では家畜が「どう生きてきたか?」が商品を選ぶ際の基準になる一方、日本では全く重視されないこと。アニマルウエルフェア表示も、お肉や卵はもちろん乳製品や加工品にもつけられていることを知りました。
日本では「家畜はどうせ死ぬのだから飼い方を考えることは必要ない」という声が多いことに、「私たちは誰もが死ぬのにおかしい」と瀬尾先生は話されました。私たちに人権があるように、家畜も感覚や心をもった生き物です。その“命をいただく”ということが希薄になっていると思いました。
現状をまず知っていただき、そして選んでもらうにはどうしたらいいのか、消費者として、またコープ自然派の組合員として何ができるのかを考えていきたいと思います。
山根さんは、「家畜の飼育環境が少しでもよくなるように、こういった考え方が日本でも広まれば」と希望をもって話されました。