OKシードプロジェクト
2021年、ゲノム編集技術で品種開発されたトマトが市場に出回るようになりました。安全性審査も表示義務もないため、私たちには今後、知らないうちにゲノム編集商品を食べてしまう可能性があります。
このようなゲノム編集食品の状況に懸念を持つ農家や市民が集まり、2021年7月に「OKシードプロジェクト」が立ち上がりました。
「OKシードプロジェクト」は、ゲノム編集でない種子や農作物、加工品に「OKシードマーク」を自主表示し、広げていく運動です。ゲノム編集問題を一人でも多くに知ってもらい、食の安全を守る活動や表示の義務化につなげていくことを目的としています。コープ自然派もこの賛同団体になりました。
さらに、2021年10月から商品案内(カタログ)には、トマトとトマトを主原料とする加工品で、ゲノム編集ではないと確認できた商品には、「OKシード」のマークを自主表示しています。
ゲノム編集食品の問題点
遺伝子異常
目的外の遺伝子が壊れるオフターゲットや、通常遺伝子とゲノム編集遺伝子が入り乱れるモザイクなどの発生
健康被害
想定外の有害たんぱく質やアレルゲンが作られる可能性
生物多様性への影響
ゲノム編集生物の自然環境中への拡散による悪影響
表示制度
厚労省の安全性審査は不要とされ、表示制度もない
小学校にも苗が配られる?
世界では食品応用について議論が続くゲノム編集食品ですが、日本では各研究機関や企業で様々な品種の商業化が急がれています。ゲノム編集トマトの開発を手掛けるサナテックシード社/パイオニアエコサイエンス社では、苗を小学校に無償提供して子どもたちが育てるようにしていきたいとの意思を表明しています。
知らないうちに食卓に上ることのないよう、コープ自然派は「OKシードプロジェクト」にも参画し、反対運動をすすめています。