アニマルウェルフェアって?
家畜が生きている間、ストレスが少ない環境で命を育むという考え。「アニマルウェルフェア(AW)」の取組はヨーロッパをはじめ各国で進んでいます。しかし日本ではまだ拡がりをみせていません。コープ自然派の生産者の皆さんはアニマルウェルフェアに配慮した飼育を実践しています。
アニマルウェルフェアの5つの自由
①ごはんで困らせない
おなかをすかせない、のどがかわいたと感じさせないなど
②気持ち悪いと感じさせない
部屋をきれいにしたり、自由に動けるスペースがあるなど
③けがや病気をそのままにしない
体調に変わりがないか気を配る
④動物らしさをだせる
走りたい、土を掘りたいなど、その動物の本来の習性が発揮できる
⑤不安なことをさせない
ストレスになる怖いことや不安をあたえない
2020年の各国の畜産動物福祉の評価ランク
世界動物保護協会(WAP)の2020年版レポートでは日本の多くの企業に最低のGランク評価がされ、取組が遅れている状況が明らかになっており、消費者の関心もまだまだ低いのが現状です。
Aランク … なし
Bランク … オーストリア・スウェーデン
Cランク … ニュージーランド・スイス・ポーランド・デンマーク・オランダ
Dランク … 韓国・スペイン・フランス・イギリス・ドイツ・イタリア・カナダ・ブラジル・メキシコ・タンザニア
Eランク … インド・フィリピン・オーストラリア・ウクライナ・トルコ・アメリカ・コロンビア・南アフリカ
Fランク … タイ・インドネシア・マレーシア・ルーマニア・アルゼンチン・チリ・ウルグアイ・ケニア
Gランク … 日本・中国・ロシア・ミャンマー・ベトナム・エジプト・ニジェール・エチオピア等
世界50ヵ国が対象となったこの調査で日本は最低ランクのG評価となっています(世界動物保護協会 HP参照)
アニマルウェルフェアをすすめる理由
家畜は単なる「食べもの」ではありません。人と同じように、うれしい、悲しいなど感受性を持つ生きものです。だからこそ誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできるだけ抑えて、動物が本来持つ行動要求が満たされる、健康で、快適な生活を送れる環境をつくることが大切です。また、家畜の環境に配慮し、家畜を健康的に飼育することは、病気の対策になります。家畜が健康であれば投薬も不要であり、近年問題になっている「薬剤耐性菌」への対策にもなり、ひいては安心・安全な畜産物の生産への近道となることも理由の一つです。
※2003年、コープ自然派はNPO法人アニマルライツセンターが開催する「アニマルウェルフェアアワード2023」で「豚賞」を受賞。自然豚の妊娠ストールフリーの取組について情報発信や生産者との連携が評価されました。
コープ自然派の生産者
自然豚(七星食品)
肥育農場は、アニマルウェルフェアの理念に基づき、より自然に近い環境で豚がストレスの無い生活を送れるように考えています。冬は暖かいバイオベッド。夏は水を含ませたものを自身で体に塗ることで、気化熱により体温を下げ、自然本来の飼育環境に近づけています。
自然豚ロースしゃぶしゃぶ用
旨みの多いロース肉を、しゃぶしゃぶ用に薄切りにしました。
通常価格 675円(税込価格 729円)
オーガニックたまご(旭商事)
採卵鶏は、国内ではケージ飼い飼育が一般的。羽も広げられなければ運動することもできずに一生を卵を産卵するためだけに過ごします。「オーガニックたまご」の親鶏は広々とした環境で羽を広げ自由に動き回り、鶏本来の行動欲求を満たしています。鶏はクチバシで土を掘り返す習性があります。地面が湿気ていると病気が広がりやすいため、できるだけ乾燥を促すようにしています。
オーガニックたまご
厳正な有機JAS規格をクリアした、人や鶏、環境に配慮したたまごです。
通常価格 610円(税込価格 659円)