お知らせ
お知らせ「あきたこまち」をどう守る?東京集会(オンライン配信あり)
2024.3.19
秋田県は日本を代表するお米「あきたこまち」を、農研機構が重イオンビーム放射線照射によって遺伝子を改変した「コシヒカリ環1号」から作った「あきたこまちR」に2025年から全量転換するとしています。
この重イオンビーム放射線の利用は戦後から世界各国で続けられてきたガンマ線を使った放射線育種とはまったく異なり、遺伝子の二重鎖を直接破壊して、突然変異を誘発します。ガンマ線による放射線育種は日本でも2022年に終了し、世界でもほぼ終了を迎えたと考えられます。一方、重イオンビームによる放射線育種は実質日本だけです。
「コシヒカリ環1号」はカドミウムを吸収する機能を持った遺伝子OsNramp5の塩基が破壊されており、その改変された遺伝子が「あきたこまちR」にも入っています。この遺伝子の変異が原因となって、「コシヒカリ環1号」や「あきたこまちR」は生命の維持に不可欠なマンガンの吸収能力が3分の1未満に下がってしまっており、収量も減少することが想定されます。こうしたお米の安全性(毒性学、栄養学等)は実験も行われておらず、安全・安心だという確証はありません。それにも関わらず、秋田県や農水省はこれらが同等だとして、流通する際には消費者が区別できないように「コシヒカリ」「あきたこまち」と表示して流通させることができ、さらに有機認証も可能だとしています。しかし、これは科学的に妥当なことでしょうか? 適正な表示なのでしょうか? そもそも消費者は、重イオンビームで遺伝子を破壊されたお米を知らずに食べること、有機米として食べることを望んでいるでしょうか?
この重イオンビーム放射線育種米は秋田県だけの問題ではなく、農水省は全国の主要品種としていくとする指針を2018年に立てており、来年度概算要求にも2025年までに3割(14都道府県)での導入を目標にしています。「あきたこまち」を皮切りに日本のお米が重イオンビーム放射線育種米に変わってしまう可能性があります。
消費者の知る権利、安全である権利を奪い、以前とは同等ではないお米を生産者に強いるこの施策に対して、声を上げることが必要です。そこで3月29日、秋田県の農業に関わる方にもご参加いただき、東京で集会を開催します。ぜひ、ご参加ください。
日時:3月29日 午後2時〜4時半
場所:連合会館 203会議室(108名定員)あるいはZoomによるオンライン配信(500名)
参加費無料(ただし、カンパ求む)
主催:「あきたこまちR」問題を考える実行委員会
連絡先:OKシードプロジェクト
チラシ